デンセツの長老様のカタキを討ち
可愛くて優しいおねえさんとも友達になって、
子バクは意気揚々と家に帰りました。
ところが…
「たっだいま〜〜っ!!」
「お帰り! あの陰陽師の所から、よく無事で戻…
まあっ! お前は何てことを!!!」
「どうしたの? かあちゃん」
「とぼけるんじゃありませんっ!」
あっ! いけない!!
おいら、桃色体毛爆発のまま帰って来ちゃったんだ…。
「か…かあちゃん、ごめんなさい〜〜〜〜」
「ごめんですむとでも思っているのっ!!?」
この後、子バクがみっちりとお説教を食らったことは
言うまでもありません。
けれど子バクは、郷の子供バク達の間では、一躍ヒーローになりました。
デンセツの長老様のカタキを討っただけでなく、
一足早く、オトナの夢を味わってきたのですから。
しかし、郷のオトナ達にとっては、今回の事態は深刻です。
子供はケンゼンに育てなければなりません。
けれど「あの陰陽師」の所に抗議に行くなんて、以ての外。
そこでオトナ達は苦肉の策として、
「あの陰陽師」の夢に警告表示を掲げることにしたのです。
そして……
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泰明は、ぱっちり眼を開いた。
今日も…だ。
あれはいったい、どういうことなのだろう。
「おはようございます、泰明さん。
ん? どうかしたんですか?
悪い夢でも見たような顔をしていますけど」
「いや、悪い夢ではなかった。
私は、神子の夢を見たのだ。
だから、吉夢の中でも最もよい夢…なのだが…」
「どこか、おかしいところでもあったんですか?」
泰明は微笑んだ。
「案ずるな、神子。
夢の中でも、神子と私は幸せだったのだから。
ただ、夢の片隅に、『十八禁』という文字が
ふわふわと浮かんでいただけだ。
問題ない」
夢喰観音 フクシュウ編 第1話
第2話
夢喰観音 第1話
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その後の子バクは…という感想を頂き、
妄想が暴走して書いた1編です。
あちこちで有名な泰明さんです。
2011.04.04 筆
2011.05.28 日記から再掲