京都旅行記・初夏



〜法界寺・平重衡の墓〜



東京駅発11:13、京都駅着13:33。
のぞみちゃんは、速い!!
車中であれこれ考えているうちに、もう着きました〜。

京都駅は広くて、毎回プチ迷子。同じ出口から出られたことがありません(苦笑)。
でも、三条口と烏丸口さえ間違わなければ、大筋オッケー。

まずはネット予約画面のプリントアウトを持って、定期観光バスの窓口へ。
ここで料金を払い、チケットを受け取ります。
バスの発車は17:40。
それまでの間に、法界寺・平重衡の墓・新熊野神社・剣神社を訪れる予定です。


泉水さん、お迎えありがとう♪

地下鉄烏丸線で五条駅へ。
烏丸五条の交差点で、泉水さんがお出迎え♪(激違)。


ホテルにチェックインして荷物を置き、身軽になってもう一度地下鉄に乗ります。
法界寺があるのは京都の南東、市街から少し離れた日野という所です。
烏丸御池で地下鉄東西線に乗り換え。
石田駅下車。
↑ いい駅名だわ・・・
↑ もはや、末期症状です。


石田駅から法界寺へは、バス便があります。
ただし、1時間に1〜2本しか走っていません。
幸いなことに真宮は、往復とも5分と待たずに乗車できました。
重衡さん!!ありがとうございます!!!

ただ、さほど遠くないので、道さえ間違わなければ(←う・・・)徒歩で問題ないです。
迷いポイントといえば、駅を出てすぐ目の前の道に、バス停が無いことくらいでしょうか。
これだけで真宮は一瞬脳内真っ白(苦笑)。


日野は、親鸞上人生誕の地で、法界寺の隣には、誕生院があります。

日野誕生院   日野誕生院
法界寺付近


法界寺は、日野薬師という名の方が、有名かもしれません。
「遙か」的には、平重衡ゆかりの地です。

「平家物語」には、斬首された平重衡が、法界寺で荼毘に付されたとあります。
お骨は高野に送り、墓はこの地に作られたとも。

法界寺山門
銀から重衡さん好きが高じたとはいえ、 悲運の生涯を終えた方に対して、
おそろしく勝手な妄想を 繰り広げている真宮としては、
お寺とお墓どちらにも、きちんと お参りをしなければ!と思います。


法界寺は、人影のない、こじんまりと静かな佇まいのお寺でした。
入り口に、参拝料をお納め下さいとあるので、窓口に行きましたら、
こちらにも人影は無し。
ご住職のお住まいとおぼしき扉脇のブザーを押して、待つことしばし。
奥から出てきたご住職は、阿弥陀堂の戸をがたがたと開けて、
さあどうぞ、と、ご本尊の国宝!阿弥陀如来像の前に案内して下さいました。

阿弥陀様の前に、煩悩まみれの真宮が一人・・・残されました。
大きく開いた脇扉から、昼の光が入ってきて、
堂内はあっけらかんとした明るさです。

美しい阿弥陀様でした。
平重衡の引導仏も阿弥陀様。
平泉の中尊寺金色堂におわしますのも、阿弥陀様。

とにかく、神妙に手を合わせました。
本当です。


阿弥陀堂正面   阿弥陀堂横。この扉を開けて頂き、中に入ります

もちろん堂内は撮影禁止。
けれど、阿弥陀様や、かすかに残る天人図の壁画の美しさに惹かれ、
絵はがきを購入しました。

代金を払って辞去する時に、次は平重衡のお墓へ行く旨、
ご住職にお話すると、道順と要注意ポイントを教えて下さいました。
このアドバイスがなかったら、真宮はきっと、目的地に辿り着けなかったことと思います。

さて、その要注意ポイントですが、
その1:途中、普通の住宅街を延々と歩くけれど、信じて進むこと。
その2:曲がり角に石柱があるが、これはお墓への道標なので、間違えないように。
    勘違いして、ここで引き返す人もいる。
というものでした。


はいっ!!ご助言、感謝致しますっ!というわけで、
くねくねと曲がる道を、とにかく道なりに進みます。
道は狭くなったり広くなったり、小さなお店もあり、とても浄土っぽい名前の
スナックからは、まだ日が高いというのに、十分にデキあがった歌声が流れてきます。
学校帰りの小学生が歩き、自転車が通る道。
確かに、あらかじめ聞いていなかったなら、間違いでは?と思ってしまうような道です。
ひっきりなしに人が通るので、さすがに道の写真は撮れませんでした。

平重衡・道標
目印は、道の左にある背丈くらいの石碑です。
見つけた時には、これをお墓と間違えるのも
無理はない!と思いました。
この石碑の角を左折。

平重衡のお墓はすぐに見つかりました。

平重衡・墓
低層のアパートに囲まれた一画にある、公園のような場所です。
きれいに手入れがされていて、
何やらほっとした気持ちになりました。


平重衡のお墓は、ここ、日野の地の他に、処刑された木津川にもあります。
木津はかなり南都に近い所にありますので、今回訪れるのは無理。
気の早いことですが、次回があるとするならば、宇治をゆっくり歩いてみたいと
思っていますので、その時に行きたいと思います。


この時点で、残り時間が中途半端なことになりました。
次に行く予定だった新熊野神社と剣神社への最寄り駅は、京都の1つ手前の東福寺です。
東西線石田駅からは、次の六地蔵駅でJR線に乗り換えて行きます。
携帯のトラベルナビで電車の接続を調べてみると、現地での歩きまわり時間が
30分程度しか取れないことが分かりました。

あまりに恥ずかしいので秘密なのですが(って、ここで書いたら秘密も何もないのですが)
前回、東福寺駅で降りた時、駅の上を走る九条通に上がる道が認識できず、
いろいろとアレがナニだったことがあり・・・。
しかも、地図があっても迷子になれる特殊能力が、ここで発動したら・・・?

で、きっぱりあきらめました。
定期観光バスの発車時刻に遅れることだけは避けなければね。

六地蔵駅に着いてみると、JR線は運行に遅れが出ていました。
予定変更は正解だったのよ、と自分に言い聞かせます(笑)。
その分、京都駅で時間に余裕ができたので、「手塚治虫ワールド」へ。
アニメの上映を観るほどの時間は無かったので、ショップをぶらぶら。
劇団四季の劇場と同じ建物なのですが、双方のお客さんはかぶるのかしら?
などと、詮無いことを考えているうちに、バスの発車15分前に。
何も買わずに、駅前広場へと戻りました。



[ご参考までに]

地下鉄東西線 烏丸御池駅〜石田駅 所用時間 約23分
京阪バス    石田駅〜日野薬師  所要時間 約5分
地下鉄東西線 石田駅〜六地蔵駅  所要時間 約3分
JR奈良線    六地蔵駅〜京都駅  所要時間 約16分(快速10分)

六地蔵は、地下鉄東西線・JR線・京阪線、の3駅があります。
東西線とJR線の駅は近いので、切符を買うなどの時間を入れず
なおかつ真宮のようなドジでなければ(つまり普通なら)、5〜10分程度で乗り換え可能です。




京都旅行記・初夏

[はじめに]
(2)[京都文化博物館・神泉苑・東山展望台(将軍塚)]
(3)[平家本拠地・「2」の舞台・平安神宮]
(4)[神楽岡・大文字山・鳥羽殿跡・他]

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