果て遠き道

第3章 暗鬼 あとがき



中締めということで、隠し後書きは一時中断。
隠したものを探す楽しみより、読んで頂くことを優先させたかったからです。
本章の最後のシーンが、とんでもないことになっていることとも関係しますが、
真宮のスタンスとか、きちんと表明しておきたいと思いますので。

単なるアマ、あるいはプチクリ(笑)なのですから、好きに書けばよいのでしょう。
また、表現されたものが全てなのですし、それがどのように思われたとしても、
「それはそれ、これはこれ」と割り切るべきなのかもしれません。

けれど、そうできるなら、こうしていじいじと後書きなど書いているはずもなく・・・(苦笑)。

ともあれ、これから物語はゲーム本編から離れる部分が多くなっていきます。
けれど、自分がとても大切に想っている世界ですから、そこから離れるのは、かなりの
痛みを伴いますし、それは、拙作を読んで下さっている方々にとっても
多かれ少なかれ同じようなものではないかと思うのです。
なので、それについては触れずにおくことはできません。

さて、ゲーム本編から離れるとは、一つめはオリジナル・キャラの存在のことです。

オリジナル・キャラは、最小限に留めますと、最初に宣言しました。
その決意は変わっていませんが、物語の構成上、ゲーム本編に登場する人物だけでは、
あまりにも窮屈です。ですのでどうしても、独自設定のキャラが複数人、登場することになります。
ただし、徒にそれらのキャラに思い入れを強く持ち、話の軸をぶれさせるようなことはしません。
話の軸とは、リズヴァーンに、あの世界で望美と生きる幸福を勝ち得てもらうこと。
この一点のみです。

これに付随して、様々な人の心のむすぼれとか、葛藤などが必然的に絡んできます。
心の動きにウソは書きたくない(もちろん、真宮の筆力の及ぶ限りですが・滝汗)、という
思いがありますので、畢竟、本編に登場せず、人物像のイメージすら定かでない
オリ・キャラの書き込みが濃くなってしまうのは、致し方ないのかもしれませんが・・・。
なるべく、読んでいてウソっぽくない人物(敵味方善悪強弱大物雑魚問わず)として描くよう
頑張りたいと思っています。

もう一つは、世界設定です。

ここから先、本編では曖昧にされている部分にも踏み込んで行きます。
認識の誤り、本編解釈の間違いなど、多々ありそうで、冷や汗だらだらですが、
脳内が沸騰しそうになりながら考えた結果ですので、違和感を持たれる方はご無理なさらず、
お付き合い頂ける方は、さらりと大目に見てやって下さい。

早速ですが、次章「散桜」で、リズと望美の関係の中のある一つの事柄について、
あえて違うことを書きます。こういうことも、あり得たのでは、という範囲内ですが。
もちろん、明確な目的あってのこと。読んで納得頂けるよう、全力を尽くします。

以上、長々書きましたが、これは本章の言い訳でも、次章以降への予防線でもなく、
無謀な挑戦への宣言みたいなものです。
さて、どうなることか(笑)。



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